こんにちは。『健美髪日記』へようこそ。
梅雨が明けると、いよいよ夏本番ですね。
子供たちにとっては解放的になる楽しい季節の到来かもしれませんが、私たち更年期の女性にとっては何かとやっかいな季節でもありますよね。
高温多湿の日本ですから、ちょっとしたことで頭皮が蒸れ、汗をかいてしまうのは仕方がないにしても、額を伝って流れ落ちてくるほどの汗は本当に困りものです。
早く止まってと思えば思うほど止まらなくなり、焦り、悪循環ですよね。
そこで今回は、
- 不快で仕方がない頭皮からの汗を止める方法を7つ
- 頭皮から汗が出る理由や、それを放置したままだとどうなるのか
- 多汗症について
触れていきます。
是非、頭皮からの汗でお困りの際は、止める方法を実践して快適にお過ごしくださいね。
頭皮から汗が出てくる理由とは?
頭皮から汗が出てくる根本的な理由は、ずばり頭を冷やすためです。
人の体は、汗をかくことで体温の調節をしています。
特に、頭は脳を包み込んでいるため、体の中でも一番大切な部分です。
カアッと頭が熱くなるのを感じたら、汗を出して冷やし、脳を守っているのです。
本来、汗をかくことは重要な体の機能なのですね。
ですから、人から「私は、どんなに暑くても汗をかかないの!」なんて聞くと、汗っかきの人からしたら、羨ましく感じるかもしれません。
それはそれで大問題なのです。
また、体温調節の他にも、極度の不安や緊張感から汗をかくこともあります。
かなりひどいストレス状態にあるともいえますね。
辛いものを食べて、その刺激で汗をかくことももちろんあります。
何れにせよ、頭皮から出る汗はエクリン腺といわれ、その成分の99%は水です。元々は匂いもなくさらっとしているものになります。
では、なぜ臭ったり、かゆみが出てきたりすることがあるのでしょうか?
次でご説明します。
頭皮から出る汗を放置していたらどうなる?
前章で、頭皮から出る汗はエクリン腺なので、においがないとお話ししました。
にも関わらず、放置していると、臭いやかゆみといった不快症状が発生させてしまうことがありますよね。
その理由として考えられるのは、99%水であっても、頭皮が湿った状態で長時間放置されれば、雑菌が沸いてしまうからなのです。
頭皮に雑菌が沸くと、時間の経過とともに酸化し、嫌な臭いを発生させたり、かゆみや湿疹などの原因となったりします。
更に、雑菌が沸いた状態で放置していると、頭皮環境は益々悪化し、髪の成育にも影響を及ぼし始めるのです。
要は、髪を痩せ細らせたり、抜け毛を増加させたり、薄毛を促進させてしまったりするわけですね。
ですから、頭皮にかく汗は、脳を冷やすためには必要ですが、薄毛・抜け毛を促進させないためにも、注意するポイントとしては、
- 長く放置しない!
- そして、汗がなかなか止まらないようなら、放置せずに止めるよう対処する。
ですね。
そこで次に、頭皮からの汗を止める方法をご紹介したいと思います。
不快な頭皮の汗を止める方法とは?
頭皮からの汗を止めるための基本的な対処法と、いざというときに即効性のある対処法の2種類をご紹介します。
<頭皮からの汗を止めるために【基本的な対処法】>
まずは、頭皮から汗が出てきた際の基本的な対処法をご紹介です。
①乾いたハンカチやタオルでぬぐう。
ごく当たり前のことですが、汗が出始めたら、ぬぐうことが基本です。
頭皮を湿ったままにしないことで、臭いやかゆみをかなり抑えることできますよ。
特に夏場は、自覚していなくても汗をじんわりかいていることが多いのでは、少なくとも1時間に1回は汗をぬぐうようにしましょう!
その際は、乾いたハンカチやタオルを使ってくださいね。
②シャワーを浴びる。
いうまでとなく、この方法が取れるならベストです。
汗をかきやすい時期であったり、また、ご自分が汗をかきやすい体質だなと思われたりする方は、シャンプーにも気を配ってみてもいいですね。
頭皮ケアを主としたシャンプーや、メントール配合のもの(女性用もあります!)などお勧めです。
ただし、汗をしっかり落としたいからといって、下記のような行為は止めてくださいね。
シャンプーの回数を増やす。
*1日1回で充分です。必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮の乾燥の原因になります。
シャンプーの使用量を増やす。
*頭皮への刺激が強くなったり、洗い残しが増えます。
洗浄力の強いものに替える。
*頭皮への刺激が強すぎて、傷めてしまいます。
また、洗髪の際にも注意が必要ですよ。
- まずは、シャワーの湯だけで予洗いをする。
- シャンプーをきちんと泡立ててから使用する。
- 洗う際は爪を立てず、指の腹を使ってマッサージするように行う。
- すすぎは時間をかけて丁寧に行う。
- 一貫して使用するシャワーの湯温は38℃にする。
そして、洗髪後はタオルドライをして、すぐにドライヤーで頭皮と髪を完全に乾かすようにしましょう。
詳しくはこちらへ。
以上のような基本的な対処法こそが、頭皮に汗をかいても、雑菌を発生させず、薄毛・抜け毛の予防につながります。
<頭皮からの汗を止めるために【即効性のある対処法】>
それでは次に、ここぞ!というときに即効性のある、頭皮から出る汗を止める方法をご紹介します。
①腹式呼吸をする。
先に頭皮から汗が出る理由をお話ししましたが、不安や緊張といったストレスが元になる場合も多々あります。
そんな場合は、まず自律神経を整え、ストレスを緩和させる必要があるのです。
そこでお勧めするのが、腹式呼吸です。
お腹を膨らませながら、鼻から充分に息を吸い、お腹から息を吐き出すように、口から静かにフーと吐きます。
特に、息を吐くことに時間をかけてゆっくり行いますよ。
すると、緊張感から高ぶっていた交感神経が抑えられ、副交感神経が優位になるので、体がリラックスし、頭皮の汗もおさまってくるのです。
②首筋やワキを冷やす。
これらの部分には太い動脈が通っているため、冷やすことで一気に体温が下がり、汗もひいてくれます。
やり方としては、濡れタオルや保冷剤、冷たいペットボトルの飲み物などを首筋に当てたり、ワキに挟んだりします。
この方法は、高熱が出たときにも効果がありますね。
③ワキの下あたりの胴回りを圧迫する。
舞妓さんなどお着物を着ていて、汗をかきたくない場合に昔から行われていた方法です。
ワキの下あたりの胴回りを、ぎゅっと帯締めで縛ります。
それにより汗をかきにくくなるのです。
半側発汗といい、専用のタオルやサポーター、指圧ベルト等が販売されています。
ご活用くださいね。
ただ、縛るのは辛いなとお思いの方にも方法があります。
汗が出てきたら、胸の上あたりをぎゅっとつねるのです。
同じような効果が得られますよ。
④ツボを押す。
汗を止めるには、合谷(ごうこく)というツボを押すのもお勧めですよ。
合谷とは、手の甲で人さし指と親指の骨が繋がっているところになります。
ここをぎゅっと押すだけなので、お手軽ですよね。
⑤ミョウバン水を噴射する。
ミョウバンには制汗作用があり、同時に汗による臭いを抑えてくれる効果もありますよ。
ミョウバン水の作り方は簡単です。
【ミョウバン水】の材料
空のペットボトル 1つ
ミョウバン 15g
【ミョウバン水】のつくり方
1.空のペットボトルに、ミョウバンと水道水を入れます。
2.冷暗所で1日置いておきます。
3.ミョウバンが溶けたら霧吹きに入れ替え、出来上がりです。
100円均一で売られているような小ぶりなボトルに詰めて携帯すれば、汗が気になるときに、しゅっと吹きかけられますね。
また、汗っかきの方は、外で辛いものを食べるのも控えた方がよさそうですね。
以上、頭皮からの流れ落ちてくる汗に困った際は、是非、実践してみてくださいね。
多汗症について
前章でご紹介した方法でもっても、汗が止まりそうにないと感じる方がいらっしゃるかもしれません。
そのような方は、多汗症を疑う必要があります。
多汗症は、主に以下の2種類です。
①局地性多汗症
不安や興奮したときなどに、手足、ワキ、おでこといった局地的に多量の汗をかくことです。
②びまん性多汗症
更年期などホルモンバランスの乱れからくるもので、全身から多量の汗が吹き出てきます。
半年以上、このような状態が気になるなら、やはり、放置せずに専門医に診てもらうことをお勧めします。
いうまでもなく、医師の診断に従うのが一番ですが、参考までに治療法の数例として、
- 汗腺の働きを抑える飲み薬を服用する。
- 外用薬を塗って汗腺の働きを抑え、汗の吹き出し口を塞ぐ。
- 交感神経節をブロックする注射をする。
- 胸部の交感神経節を焼灼する。
などがあります。
気になる症状のある方は、専門医に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
頭皮から出る不快な汗を止める方法をについてお話ししてきました。
いかがでしたか?
体温調整を行うという意味では、頭皮を含めて、全身に汗をかくことは重要です。
ただ、それが不快なほどの量になってしまったり、場にそぐわないと焦ってしまいますよね。
更に、頭皮にかいた汗を放置しておくことは、頭皮環境を悪化させ、髪の成育にも影響を与えてしまいかねません。
そんなときは是非、ご紹介した方法を実践してみてくださいね。
①乾いたハンカチやタオルで頭皮の汗をこまめにぬぐう。
②シャワーを浴びる。(洗髪方法や乾かし方も見直す。)
①腹式呼吸をする。
②首筋やワキを冷やす。
③ワキの下あたりの胴回りを圧迫する。
④ツボを押す。
⑤ミョウバン水を噴射する。
それでも治まらないと思われたら、多汗症の可能性があります。
一度、専門医に相談してみてはどうでしょうか。
これから梅雨や夏場の高温多湿で、汗をかく機会が増えます。
ご紹介した頭皮からの汗を止める方法を実践し、快適にお過ごしくださいね。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ポチっとしていただけたら嬉しいです。