こんにちは。『健美髪日記』へようこそ。
誰しも、ふと自分の髪に白髪が混じっていることに気づき、がく然とした経験がおありかと思います。
確か30代前半だったと思いますが、私も初めて白髪を見つけたときの衝撃は今でも忘れられません……
そんな憎き白髪ですが、なぜ生えてくるのかご存知ですか?
案外、その仕組みが分かると、予防策も見えてくるものなのです。
そこで今回は、
- 白髪が発生する仕組み
- 白髪の予防策
- 白髪にまつわる噂の真相
についてお話しします。
憎き白髪でお悩みの貴女!
是非、今日から予防法を実践し、これ以上白髪を増やさず、健やかで美しい髪を目指してみませんか?
髪が生える仕組みとは?
白髪が発生する仕組みをご紹介する前に、おおもととなる髪の構造と、髪が生える仕組みについてご説明します。
<髪の構造>
まずは、髪の構造についてご紹介です。
髪の表面はキューティクルとよばれる透明のガラス状のタンパク質でおおわれています。
そのキューティクルが髪を保護し、髪のツヤを出してくれるのです。
ただ、髪の外側からダメージを受けてしまうと、キューティクルが剥がれ落ち、傷んだ髪になってしまいます。
次に、キューティクルの内部には、コルテックスとよばれる柔らかいタンパク質でできたものがあり、それにより髪の性質が決まります。
パーマやカラーは、ここに働きかけることで形や色を定着させることができるのですね。
当然、長くパーマ等を繰り返していると傷みやうねり、縮れ毛の原因になってしまいます。
ちなみに、髪の色を決めるメラニン色素もまた、コルテックスに含まれていますよ。
更に中心部には、メデュラという髪の芯か通っています。
以上、髪は3層構造になっていることがお分かりいただけたかと思います。
<髪が生える仕組み>
次に、髪が生える仕組みについてお話しします。
毛根の一番下には、毛乳頭という器官があり、それが頭皮に張り巡らされている毛細血管から養分を取り込み、毛母細胞へと送ります。
養分を受け取った毛母細胞は、細胞分裂を繰り返すことで毛髪が形成され、成長するのですね。
ただこのままだと、毛根自体にはメラニン色素が含まれていないため、白髪として成長してしまいます。
そのため毛母細胞とは別に、その周辺をぐるりと取り囲むように色素細胞であるメラノサイト(色素生成細胞)があり、そこでメラニン色素が作られているのです。
毛根内で毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、毛髪を形成する過程で、色素細胞からメラニン色素を取り込むことではじめて、白髪ではなく色のついた毛髪として成長していくことができるというわけですね。
白髪が生える仕組みとは?
前章で、髪の構造と髪が生える仕組み、更に、髪に色がつく理由についてお話ししました。
では気になるのは、なぜ白髪が発生するのかということですよ。
<白髪が発生する仕組み>
色素細胞内で、髪に色をつけるメラニン色素を生成するためには、チロシナーゼという酵素が必要になってきます。
残念なことに年齢を重ねると、その酵素が減少してメラニン色素が生成されなくなったり、色素細胞の機能が衰えたり、その細胞自体が消滅したりしてしまうのです。
そのために、白髪が生えてくるのですね。
*ただなぜそうなるのか、詳しい理由は研究段階にあります。
それが証明できれば、ノーベル賞ものといわれていますよ。
<白髪が発生する要因とタイプ>
今のところ分かっている、白髪が発生する要因は、
・加齢
・遺伝
・ストレス
・偏った食生活をはじめとした生活習慣の乱れ
だといわれています。
また、白髪が発生するタイプは2種類あります。
①休止型
メラノサイトがまだ残っているのに、色素を合成してくれないために発生した白髪
②欠失型
メラノサイトが減少、または消滅したことで発生した白髪
ちなみに、加齢による白髪は、後者が多いといわれています。
では次に、白髪をこれ以上増やさないための予防策をご紹介します!
すばり白髪を増やさないための予防策とは?
これ以上、白髪を増やさないためにとるべき予防策について、主に3つの観点からお話ししたいと思います。
<白髪を増やさないための予防策1:加齢対策>
年齢が上がるにつれて、きちんと体のケアをしてやらないと、悪玉活性酸素が増え、体も老化し、髪の成長も阻害されてしまいます。
当然、白髪も増加してしまいます。
そこで、生活習慣を見直そう!というわけですね。
具体的な方策を4つご紹介します。
①食生活を改善する。
まず第一に、食事のバランスを整えることが大切ですね。
髪にとってよくない食事は、炭水化物でお腹を満たしたり、脂質や塩分を摂り過ぎたりすることです。
ですから、良質なタンパク質やビタミン・ミネラルを充分に摂るよう心がけるればよいわけですね。
- 髪の基となるケラチンやチロシンが含まれている海藻類や大豆類
- コラーゲンが豊富な鶏肉や豚肉
- 髪の成長に欠かせないミネラル分、特に亜鉛を含んでいる魚介類
- 鉄分が豊富で、抗酸化作用があり、血行を促進してくれるビタミンが豊富なレバーやナッツ類
などです。
是非、普段の食事に取り入れてみてくださいね。
髪の成育によい食事法についてと、亜鉛について詳しくはこちらへ。
②水分補給を欠かさない。
冬場などは、ついつい忘れがちですが、人間の体には適度な水分補給が必要です。
水分が補われることで、血液がサラサラになり、血流が促されます。
髪の成長にも大切なことです。
*ただし、カフェインの多く含まれている飲み物やアルコールは摂り過ぎないように注意しましょう!
利尿作用を促進させてしまい、返って体が水分不足なってしまいます。
③運動をする。
適度な運動は、血流をよくしてくれます。
特に、有酸素運動を行うことで、肺から取り込んだ酸素を血液で全身に巡らすことができ、毛細血管も活発になるのです。
更に、運動を行うことで、白髪の大敵であるストレスも発散できますよ。
髪にとってよい効果ばかりですね。
④睡眠をしっかり取る。
睡眠を確保することで、体を健康に保つことができ、髪の成長にもよい影響を与えるくれることは、容易に想像がつくと思われます。
更に、ゴールデンタイムというものがあるのです。
22時~翌2時までしっかり睡眠を取ることで、成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは、思春期の子どもだけの話ではないのです。
大人にとっても、髪を成長させるために大切なホルモンが出る時間になります。
睡眠時間の確保だけではなく、どの時間帯に寝るかも意識したいですね。
<白髪を増やさないための予防策2:血流促進>
黒髪の健やかで美しい髪を育てるために、頭皮に張り巡らされた毛細血管から酸素や栄養を毛根にまで送り届ける必要あります。
白髪を増やさないためにも、頭皮の血流を促進させる対策を取るべきですよ!
そこで、具体的な方策2つをご紹介します。
①頭皮マッサージ
頭皮をマッサージすることで、血流がよくなります。
実は、それだけではないのです。
頭皮は筋肉が少ないため、年齢を重ねると肌と同じように、重力に負けて垂れ下がります。
頭皮が垂れ下がることにより、毛根の形が変形して、髪が健康に育たなくなるのです。
そこで、育毛剤などをつけながら、セルフマッサージをすることが大切になのですね。
1. まずは、拳でこめかみから頭頂部にかけてマッサージします。
2. 次に、指で襟足から頭頂部に向かって押し回すようにします。
3. 更に、同じく指で耳回りをマッサージをします。
4. 最後に、手全体で耳からデコルテまでリンパを押し流したら終了です。
②ブラッシング
ブラッシングもまた、頭皮マッサージと同じように血流が促す効果があります。
ただし、ブラッシングにもコツがあり、何も考えずに行うと、髪や頭皮を傷めてしまう場合があるので注意が必要です。
1. まずは、毛先のからまりを優しくときほぐします。
2. 次に、オールバックにするように、髪の根元から毛先に向かってブラシを通します。
3. 更に、ブラッシングの足りない、襟足から生え際に向かってブラシをかけます。
4. 最後に、再び頭頂部から毛先まで整えるようにブラッシングしたら終了です。
また、髪や頭皮のためにも、ブラシは定期的に洗浄して清潔に保っていたいですね。
<白髪を増やさないための予防策3:その他に気をつけたいこと>
その他に、白髪を増やさないために気をつけたいことをご紹介していきます。
①白髪染め
どのタイプの白髪染めを選択するかで、余計に白髪を増やしてしまったり、髪質を低下させてしまったりする可能性があります。
具体的には、アルカリ性の白髪染めは頭皮へのダメージが深刻で、特にジアミンという成分が含まれているものはアレルギーを誘発しやすい特徴があり、注意が必要です。
*天然成分だから安心とヘナを選んでも、白髪染めの効果を高めるために、ジアミンが添加されていることがあります。
注意をしないといけませんね。
美容師さんに相談して成分を確認したり、ご自分で購入する場合は、成分表示をしっかり確認したりしてくださいね。
②シャンプーやトリートメント
今は、実に様々な効果をうたった商品があります。
多少高価でも、年齢に合ったシャンプーやトリートメントといったヘアケア商品を使用することで、白髪の発生を少なくしたり、遅らせたりできる可能性がありますよ。
是非、ご紹介した予防法を実践し、健やかな頭皮と髪を育ててみてくださいね。
白髪にまつわる巷の噂の真相は?
世間では、白髪にまつわるうわさがいくつか存在しています。
そこで、代表的なうわさ3つの真相をご紹介します!
①白髪を抜くと増える?
先にお話しした通り、チロシナーゼの減少によりメラニン色素が作られなくなったり、色素細胞の機能が衰えたり、その細胞自体が消滅したりすることで、白髪が発生します。
ですから、白髪を抜くことで、白髪が増えることはありませんよ!
ご安心を。
ただ、無理に髪を抜くことで毛乳頭がダメージを受けてしまうと、髪自体が生えてこなくなり、薄毛の原因になる可能性があります。
もし白髪が気になるようでしたら、抜かずに根元から切るようにしましょう。
②ストレスで白髪になる?
もちろん、ストレスで白髪になることはあります!
フランス宮廷のマリーアントワネットの逸話は有名ですよね。
マリーアントワネットの場合は、急性の過度なストレスにより、交感神経系が過剰に活性化され、神経伝達物質として働くノルアドレナリンが大量に放出されたことが原因ではないかと書かれています。
そのノルアドレナリンは、毛包の色素再生幹細胞を過度に活性化させ、急速に枯渇させてしまうため、白髪をなるのを促進させてしまったのではという見解でした。
マリーアントワネットのように急性のストレスではないにしても、体に過度なストレスがかかり続けると、徐々に神経が収縮して細くなり、血流が悪くなっていきます。
すると、頭皮に張り巡らされている毛細血管から充分な酸素や栄養を受け取れなくなり、白髪が発生してしまうのです。
白髪を増やさないために、適度にストレス発散に努めたいものですね。
③白髪は黒髪に戻らない?
前章でお話しした通り、白髪には2つのタイプがあります。
残念ながら、欠失型の白髪が黒髪に戻ることはありませんが、休止型は、休止している原因を解消させてあげれば、黒髪に戻る可能性がありますよ。
まとめ
髪の構造や成長の仕組みを知ることで、なぜ、憎き白髪が発生するのかお分かりいただけたと思います。
そこで、ご紹介した白髪を増やさないための予防策の出番です!
①加齢対策
- 食生活を改善する。
- 水分補給を欠かさない。
- 運動をする。
- 睡眠をしっかり取る。
②血流促進
- 頭皮マッサージ
- ブラッシング
③その他気を付けたいこと
- 白髪染め
- シャンプーやトリートメント
もちろん今は、無理に白髪染めを多用しなくても、ナチュラルに生きるグレイヘアという選択肢も増えました。
ただ、グレイヘアを選択したとしても、白髪は黒髪以上に手入れをしていないと、おサボりさんに見られがちです。
予防策が必要ないわけではありませんよ!
更に、白髪を増やさないための予防策は、髪の成長、ひいては体を健康に保つためにも大切なことばかりです。
是非、予防策を実践し、健やかで美しい髪を育てるとともに、更年期や加齢に負けない健康な体も一緒に手に入れましょう!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ポチっとしていただけたら嬉しいです。