こんにちは。『健美髪日記』へようこそ。
毎日のスタイリングの際に、整髪料(ヘアワックスやヘアスプレー、ヘアムース等)を使用している貴女。
実は毎晩、その整髪料をきちんと落としきらないと髪や頭皮にダメージを与えてしまうことをご存じですか?
しかも、整髪料はその特徴から、ただシャンプーで洗えば落ちるわけではないのです!
そこで今回は、
・整髪料の代表格であるヘアワックスの特徴
・ヘアワックスの正しい落とし方
・ヘアワックスがついた手や服の落とし方
・その他整髪料の正しい落とし方
をご紹介したいと思います。
整髪料の正しい落とし方をマスターすることで、貴女も、毎朝、整髪料を使ってしっかりとスタイリングを決めつつも、健やかで美しい髪と頭皮を保てますよ。
整髪料の代表格「ヘアワックス」って何?
まずは、ヘアワックスの特徴をまとめてみました。
・髪をまとめる。
・スタイリングしたヘアスタイルをキープする。
・気になる浮き毛(通称アホ毛)を抑える。
・髪にツヤを出す。
等など、多目的に使える便利なアイテムですよね。
ただ、そんな便利アイテムであるヘアワックスですが、原料が気になりませんか。
主成分は、ミツロウやカルナバロウ、キャンデリラロウといった蝋(ろう)の一種です。
動植物の表面を覆っている油分を原料としていますよ。
また、ヘアワックスの特性としては、常温では柔らかくなり、冷えると固まる性質を持っています。
その特性を応用して、ヘアワックスが造られているのですね。
ただそのままだと、ヘアワックスには油分が多く含まれることになるため、セットはしやすいけれど、落としにくいという欠点が出てきてしまいます。
そこで、よりセットしやすく、ワックスとしての性質を保持させるために、界面活性剤(洗濯洗剤に含まれている頑固な皮脂汚れ等を吸着して落としやすくする成分)が添加されているのです。
そのお陰で、落としやすくする効果も上がりますが、今度は逆に、頭皮から必要以上に皮脂を奪ってしまうデメリットが出てきてしまいます。
すると、頭皮のかゆみや炎症の原因となり、発毛にも影響が出てくるわけですね。
そこで、髪につけたヘアワックスを、その日のうちに、正しく落としきることが大切になります。
次に、具体的なヘアワックスの落とし方をご紹介します!
【ヘアワックスの正しい落とし方】とは?
まずは本題の前に、ヘアワックスをつけた髪にはタブーなこと(NG行動)ついてお話ししたい思います。
①シャンプーの前にブラッシングをする。
これをお勧めしているサイトを見かけたり、美容師さんにお話しされたりしたことがあるかもしれませんが、それは整髪料をつけていない場合に限ります。
ヘアワックスやヘアスプレー、ヘアムース等で髪を固めているときは、無理にブラッシングをすると、返って髪を傷めてしまうのです。
②2度シャンプーを行う。
この話もよく見かけますが、シャンプーは油分を含んでいないため、何度行っても、ヘアワックスを落とし切ることはできません!
更に、洗浄を繰り返された頭皮からは、必要以上に皮脂が奪われてしまうのです。
その結果、頭皮環境を悪化させ、髪のダメージを促進させてしまうことになります。
ですから、以上の2点は行わないようにしてくださいね。
<【ヘアワックスの正しい落とし方】をご紹介>
では、本題に移ります。
髪や頭皮を健やかに保つための正しいヘアワックス落とし方をご紹介します。
①ブラッシングはしないで、そのままお風呂場に行きます。
②ぬるめのシャワー(頭皮に負担をかけないためにも38℃程度が理想)で髪全体をよくぬらします。
※頭頂部ばかりではなく、サイドやうなじもお忘れなく!
③特にヘアワックスを大量につけた箇所は、シャワーをあてながら、しっかりもみ込みますよ。
④お手持ちのコンディショナー(または、リンス)を手に取り、髪全体に塗って、更にもみ込みます。
※ヘアワックスをつけたところは念入りに。
⑤④の状態のまま5~10分ほど放置します。
⑥よくシャワーで落としたら終了です。
あとは、いつも通りにシャンプーを行ってくださいね。
<ヘアワックスを落とす際にコンディショナーやリンスを使う理由と注意点>
ところで、なぜコンディショナーやリンスを使うのか気になりますよね。
実はそれは、メイク落とし(クレンジング剤)と同じ感覚なのです。
ヘアワックスの油分が、コンディショナーやリンスの油分と混ざり合って乳化されることで、するっと落ちやすくなります。
※ちなみに、リンスよりもコンディショナーの方がより油分を多く含んでいるので、お勧めです!
ただし、⑥の行程でしっかり丁寧に洗い流すことを心がけてくださいね。
先にお話しした通り、コンディショナーやリンスもまた油分が多く含まれているため、洗い残しがあると、ヘアワックスと同様に毛穴が詰まり、頭皮にダメージを与えてしまうからです。
ヘアワックスをつけた量が少ない日は、①~③までの行程で充分です。
いつもよりシャワーのお湯での予洗いを念入りに行う程度と考えればいいですね。
<ヘアワックスを正しく落とした後のケア>
ただ残念ながら、ヘアワックスを正しい落とし方で洗い流しても、髪がごわつきやすくなるのも事実です。
ヘアワックスを大量に使った日は、トリートメントをプラスして行い、髪に潤いを与えてやりましょう。
更にドライヤーで髪を乾かす際は、洗い流さないタイプのトリートメントをつけたり、育毛剤や髪を熱から保護するものを塗ったりしてから乾かすことをお勧めします。
是非、貴女の大切な髪をいたわるためにも実践してみてくださいね。
<お勧めのヘアワックス用シャンプー>
ちなみに、ヘアワックス用のシャンプーというのも販売されていますよ。
ただし、これは皮脂を必要以上に落としてしまう可能性があるので、使用の際には注意が必要です。
ヘアワックスを使う日と使わない日でシャンプーを替えてみるのも一つの手ですね。また、体質的に頭皮が乾燥しやすい、頭皮にかゆみや炎症がある方は、ヘアワックス用のシャンプーを避けた方が無難ですね。
ヘアワックスがついた手や服の落とし方は?
先にお話しした通り、ヘアワックスには多くの油分が含まれています。
そのため、スタイリングした後の手や、思わず服についてしまったときなどは厄介ですよね。
そこで、適切な落とし方をご紹介し鯛と思います!
<手についたヘアワックスの落とし方>
まずは、スタイリング後にヘアワックスがべっとりついてしまった手の洗い方についてお話しします。
①まずは、手についたヘアワックスをティッシュやキッチンペーパーでふき取ります。
②次に、手を水でぬらさずにクレンジング剤を塗り込みます。
③水(できればぬるま湯)でしっかり丁寧に洗い流します。
④保湿クリームを塗って終了です。
お肌と同様で、クレンジング剤を使えば、きちんと落とし切ることはできますが、乾燥はまのがれません。
④の行程は大切ですね。
<服についてしまったヘアワックスの落とし方>
次に、思わず服にヘアワックスがついてしまった場合に、慌てず落とす方法をご紹介します。
①まずは、汚した箇所をぬるま湯に浸け、軽くもみ洗いをします。
②次に、食器洗い用の洗剤(台所用洗剤)を塗り込みます。
③②の箇所を使い古しの歯ブラシでこすれば終了です。
その後は、いつも通りに洗濯機で洗ってくださいね。
では次は、ヘアワックス以外の整髪料(ヘアスプレーやヘアムースなど)の落とし方をご紹介します。
ヘアスプレーとヘアムースの正しい落とし方とは?
ヘアスプレーもヘアムースも基本的には、ヘアワックスの落とし方と同じです。
①ブラッシングはしないで、お風呂に入ります。
②ぬるめのシャワーの湯で、髪全体をよくぬらします。
注1:スプレーで固めている場合には、特に時間をかけて!
注2:ゴシゴシ洗うことはせず、マッサージをするようにもみ込みます。
③コンディショナーかリンスを全体に塗り、優しくもみ込みますよ。
※特にスプレーやムースをつけた箇所は念入りに。
④③の状態で5~10分ほど置いておきます。
⑤ぬるめのシャワーで、よくコンディショナーやリンスを洗い落とします。
※ここで洗い残してはいけません!
あとは、通常どおりシャンプーをしてくださいね。
特にスプレーでハードに固めた日などは、トリートメントをお忘れなく。
ちなみに、整髪料の落ちやすさとしては、ムース→スプレー→ワックスの順になりますよ。
まとめ
整髪料(ヘアワックスやヘアスプレー、ヘアムースなど)の正しい落とし方についてお話してきました。
いかがでしたか?
いずれのタイプの整髪料にせよ、髪をセットするためには油分が必要なため、落とす際にシャンプーだけでは足りません。
油分は油分で落とす!です。
そこで、コンディショナーやリンスが必要になるわけですね。
今まで何度シャンプーをしても、髪のギシギシ感がぬぐえなかった方は、是非、お試しくださいね。
整髪料の洗い残しや、過度なシャンプーによる洗浄は、髪にダメージを与えるだけではなく、頭皮環境も悪化させてしまいます。
それは炎症を起こし、抜け毛の増加や、薄毛の進行も招きかねない恐ろしいものなのです。
これからは、ご紹介した方法で整髪料を落とすことをお勧めします。
洗い上がりがぐっとよくなりますよ!
そして最後は、トリートメントでのケアもお忘れなく。
今日からでも実践して、健やかで美しい髪と頭皮を育てましょう!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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