こんにちは。『健美髪日記』へようこそ。
先日、髪の構造の中でお話しさせていただいた、髪の表面を覆っているキューティクルについてですが。
今日は、もう少し掘り下げてお話ししていきたいと思います。
貴女もテレビCMなどで見聞きしたことがありませんか?
キューティクルが剥がれた髪はダメージを受けやすいと。
そうならば、
一旦、剥がれ落ちてしまったキューティクルは復活しないの?
もし、復活しないなら、髪を切るしかないの?
など、次々と疑問が沸いてきますよね。
そこで今回は、
- 髪の構造とキューティクルについて
- キューティクルが剥がれた髪の状態
- キューティクルが剝がれた原因
- キューティクルが剥がれた髪は復活するのか
- 大切なキューティクルを傷つけないためのヘアケア法
をご紹介します。
是非、今日からヘアケア法を実践して、キューティクルの整った、健やかで美しい髪を目指してみませんか。
髪のキューティクルとは?
まずは、髪の構造について簡単に復習をしてから、キューティクルについてお話ししたいと思います。
<髪の構造を復習>
髪の毛は、3層構造になっています。
髪の中心部には、メデュラとよばれている芯が通っており、メデュラを囲んでいるのがコルテックスです。
コルテックスは、髪の8~9割をしめており、栄養や脂質、水分を溜め込む大切な部分になります。
そして、そのコルテックスを守るために髪の表面を覆っているのがキューティクルなのです。
<髪の表面を覆っているキューティクル>
キューティクルは、髪にとって非常に重要な役割を担っています!
その役割とは、髪の8~9割をしめているコルテックスを保護する硬い盾なのです。
盾であるキューティクルがしっかりしていないと、コルテックスにたくわえられている栄養や脂質、水分が流れ出て、髪はボロボロになってしまいます。
更に、キューティクルについて掘り下げてみると、0.005ミリ程のごく小さなうろこ状のものが、なんと8層にもなって整列しています。
そのお陰で、艶々で手触りのよい髪となるのです。
ただ、様々な原因により、キューティクルが傷がついたり、剥がれて落ちたりしてしまうと、髪の状態が一変してしまいます。
そこで次に、キューティクルが傷ついたり、剥がれたりした髪がどんな状態になるのか、その原因を含めてご紹介します。
キューティクルが剥がれたら髪はどんな状態になるの?その原因とは?
キューティクルが傷ついたり、剥がれたりしたら、髪はどのような状態になるのか、また、それらのトラブルが起こる原因についてもお話ししていきます。
<貴女の髪を診断>
突然ですが、今、貴女の髪の状態はどうですか?
もし、髪の艶は変わらないけれど、からまりやすく、指通りが悪いという状態なら、まだ救いの道はあります。
その状態は、まだキューティクルがパカンと開いてしまっているだけです。
トリートメントやヘアパック、ヘアマスク等で髪の内部から補修してやれば、キューティクルがしっかりと閉じ、健やかで美しい髪を取り戻すことができますよ。
もし、からまりや指通りの悪さにプラスして、髪の艶がなくなってきている場合は、要注意です!
キューティクルにところどころ穴が開いていたり、傷ついたりしている可能性があります。
そこから栄養や脂質、水分がもれ出し、髪がパサつき始めている状態です。
更に、髪の艶がなくなってきている上に、髪がブチブチ切れるようになったり、枝毛が見つかり始めたりすると、かなり深刻です。
広範囲でキューティクルが剥がれ落ちており、栄養等がだだ漏れになっていて、髪がパサパサのダメージヘアになってしまっている状態です。
<キューティクルが剥がれた原因>
しかし、キューティクルが傷ついたり、剥がれ落ちたりした原因が分からないと、対策の立てようがないですよね。
そこで、原因を列挙していきたいと思います。
①摩擦
髪同士がこすれ合うことで摩擦が起こります。
摩擦により、きちんと並んでいるうろこ状のキューティクルの配列を乱してしまい、更に、その刺激が強ければ、剥がれ落ちてしまうのです。
ですから、シャンプーで洗髪するときや、タオルドライをするときには、ごしごし髪をこすり合わせる行為は厳禁ですよ!
ブラッシングする際も、髪のからまりを強引にブラシでとこうとしないでくださいね。
②薬剤
カラーやパーマ、縮毛矯正を行う際は、内部のコルテックスに働きかけをしないといけないため、必ず薬剤を用いてキューティクルを開かせます。
ここでケアを怠ったたり、過度に繰り返されたりすると、キューティクルがダメージを受けて剥がれ落ちてしまうことがあるのです。
③紫外線
肌と同じく、紫外線に当たれば、髪も日焼けをします。
当然、髪の表面を覆っているキューティクルは、真っ先にダメージを受け、ボロボロになりって剥がれ落ちてしまうわけですね。
④熱
キューティクルは熱に弱いといわれています。
なぜなら、髪はタンパク質で出来ているからです。
タンパク質の塊である肉や魚、卵を想像してみてください。
熱を加えると、ぎゅっと小さくなって固まりますよね。
それと髪も同じです。
キューティクルもまた、高温にさらされ続ければ、ぎゅっと固まって穴が開いたり、剥がれ落ちたりしてしまうわけですね。
⑤その他
外気が乾燥している冬もまた、髪を乾燥させ静電気が起こりやすくなるため、ちょっとした刺激でも、キューティクルがダメージを受けてしまいます。
逆に、プールや海で髪がぬれると、キューティクルが開いたままの状態になるため、これまたちょっとした刺激で、すぐにキューティクルがダメージを受けてしまうのです。
当然のことながら、プールの塩素や海水も髪にはよくありません。
髪のキューティクルが傷ついたり、剥がれたりしてしまうシチュエーションがわかったところで、いよいよ本題です!
キューティクルが剥がれた髪は復活するの?
前章で、髪のキューティクルが開いているだけなら、トリートメント等で内部から補修をしてやれば、キューティクルが閉じ、健やかさを取り戻せるとお話ししました。
残念ながら、キューティクルに穴が開いたり、剥がれ落ちたりしてしまった髪は、復活させることができないのです。
というのも、髪は死んだ細胞の集まりだからです。
肌のように自然治癒する力がそなわっていないため、復活させることはできません。
ですから、傷んだ部分を切り落としてリセットするしか方法がないのです。
ただし、髪の根元から10センチ程度は、毛根からの栄養がしっかり行き届いているため健康ですよ。
傷みが激しいのは毛先だけなので、いきなりショートにしなきゃ!なんてことはありません。
ご安心を!
一旦、キューティクルが傷んだり、剥がれ落ちたりしてしまうと復活できないということがおわかりいただけたかと思います。
そこで次に、キューティクルにダメージを与えないためのヘアケア法についてお話しします。
髪のキューティクルを守るヘアケア法とは?
キューティクルが剥がれる原因のところでお話ししたこととからめて、髪のキューティクルを守るヘアケア法をご紹介します。
① ブラッシングは優しく!
何より摩擦を減らすためには、ブラッシング方法を見直すことが重要です。
①髪の絡まりは、まず指で優しくほどいていきましょう。
②その次に、ブラシを使って毛先を完全にときほぐします。
③最後に、髪全体をブラッシングします。
*その際も、キューティクルを傷めないように、髪の根元から毛先へととくようにしてくださいね。
また、ブラシ選びも大切です。
豚や猪といった獣毛がお勧めですよ!
特有の脂が含まれているため、静電気や摩擦を起こしにくくなります。
②洗髪を見直す!
石油由来の界面活性剤を使用しているシャンプーは、非常に洗浄力が強いため、髪を乾燥させ、傷つけてしまいがちです。
まずは、シャンプーを見直しましょう。
洗髪する際もまた、ごしごし髪をこすり合わせるのではなく、もみ込むように洗います。
詳しくはこちらへ。
③ドライヤー時間を短くする!
熱に弱いキューティクルを守るためには、自然乾燥がよいのではと思われるかもしれませんが、それは避けてくださいね。
先にお伝えした通り、濡れた状態の髪は非常にダメージを受けやすいので、洗髪後は一刻も早く乾かすのがベストです。
ですから、ドライヤーは必需品になります。
ただ、ドライヤーの熱もまた髪のキューティクルにダメージを与えしまうことは確かなので、時間を短くする工夫が必要なのです。
①洗髪後にお風呂場で、髪を優しく絞ったり、目の粗いコームでといたりして水気をある程度落とします。
②その後、乾いたタオルで髪を包み込んだら、優しく押すようにして水気を拭き取りますよ。
*ポタポタと水がしたたり落ちなくなっってきたらオッケーですよ。
ここでようやく、ドライヤーの登場です!
頭皮→髪の順で乾かします。
髪の束を少しずつ持ち上げながら、最初に頭皮を乾かしていくことで、髪の根元まで自然に乾燥が伝わります。
あとは、楽に短時間で髪全体を乾かすことができるのです。
最後に、冷風でクールダウンさせることで、髪に艶が出せます。
④紫外線を防ぐ!
日傘や帽子を活用するのはもちろん、髪専用の日焼け止めスプレーをしてから、外出するのも手ですね。
⑤髪の補修ケアも大切に!
キューティクルを保護するためには、髪の補修ケア用のトリートメントやヘアパック、ヘアマスクも必須ですよ。
お風呂から上がったら、ヘアオイル等で保湿も忘れずに行ってくださいね。
⑥薬剤をなるべく避ける!
できる限り、カラーやパーマ等の回数を減らすようにします。
髪のダメージが気になってきたら、天然成分のカラー剤に切り替えてみたり、グレイヘアにチェンジしたりしてみてもよいかもしれませんね。
*また、スタイリング剤であるヘアスプレーやワックスも髪の内部に浸透してしまうものなので、キューティクルを傷めてしまいがちです。
使いすぎには注意しましょう!
⑦ヘアアイロンの使い方にも注意!
ヘアアイロンは便利ですが、非常に高温になり、髪を傷めやすいのも事実です。
150℃以下で使用するようし、短時間で済ませましょう!
また、デイリーで使うのではなく、ここぞと思う日だけ使用することをお勧めします。
是非、髪のキューティクルを守るためにも、ご紹介したヘアケア法を実践してみてくださいね。
まとめ
キューティクルが剥がれた髪は復活するのかというお話をしてきました。
いかがでしたか?
もし、貴女の髪のキューティクルが剥がれてしまっていると確信したなら、残念ながら復活は難しく、傷んだ部分を切ってしまうしか方法ありません。
ただ、髪はどんどん伸びてきます!
是非、きれいな髪が生えてきたなら、キューティクルを守るためにも、ご紹介したヘアケア法を行ってみてくださいね。
ヘアケア法
① ブラッシングは優しく!
②洗髪を見直す!
③ドライヤー時間を短くする!
④紫外線を防ぐ!
⑤髪のケアは大切に!
⑥薬剤をなるべく避ける!
⑦ヘアアイロンの使い方に注意!
キューティクルの整った、健やかで美しい髪を保てるはずですよ。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ポチっとしていただけたら嬉しいです。