こんにちは。『健美髪日記』へようこそ。
最近、白髪染めを繰り返しているとどんどん白髪が増えている気がすると思われている方いらっしゃいませんか?
それは決して気のせいではなく、真実ですよ!
理由はずばり、白髪染めで使用されている薬剤が白髪を誘発しているのです。
そこで今回は、
- 白髪染めの仕組み
- 白髪染めを繰り返すと白髪が増える理由
- それを防ぐための対処法3選
をご紹介します。
是非、いや~恐ろしいわと思うだけではなく、これからご紹介する対処法を実践し、白髪を増やさず、健やかで美しい髪を目指してみませんか?
白髪染めで白髪が染まる仕組みとは?
本題の前にまずは、ごく一般的な2剤式の白髪染めについてお話ししたいと思います。
セルフで白髪染めをされる方は、よくご存知かと思いますが、1剤(酸化染料とアルカリ剤)と2剤(過酸化水素)にわかれており、それらを混ぜ合わせてから髪に塗り込みますよね。
それぞれ白髪染めで使われる薬剤の役割はといいますと、
①まずは1剤のアルカリ剤
髪表面のキューティクルを開かせるために使われます。
髪内部のコルテックスに染料を染み込ませるための前段階ですね。
↓
②次に1剤の酸化染料と2剤の過酸化水素
この2種類の薬剤が混ざり合うことで、化学反応を起こして分解され、酸素を発生させます。
その酸素が髪の黒色色素であるメラニン色素を脱色させるのです。
↓
③それと同時に1剤の酸化染料
1剤の酸化染料が②で発生した酸素に触れて発色し、コルテックスに染み込んでいくことで、髪が染まるというわけですね。
白髪染めで白髪を染める仕組みがおわかりいただけたところで、次に本題に移りたいと思います。
白髪染めを繰り返すと白髪が増える理由とは?
<白髪は活性酵素による酸化が原因!>
そもそも、なぜ白髪が発生するかとお話ししますと、活性酸素による酸化が原因なのです。
これは肌のくすみと同様で、食品でいうなら、カットされたバナナやりんごが空気に触れることで、酸化し黒ずんでしまうのと同じ現象ですね。
早い人だと、20代からこの活性酸素による酸化が始まり、白髪がちらほら見え始めてきます。
最初は内側だけだったものが、段々と外側に目立つようになり、隠し切れなくなると白髪染めの登場となるわけですね。
ただ、ここに問題があるのです。
<白髪を増加させる原因は白髪染めに含まれる「過酸化水素」!>
前章で、白髪染めの2剤は過酸化水素だとお話ししました。
実は、それには活性酸素が含まれているのです。
あの悪名高き、体をさびさせ老化を促進させる物質です!
詳しくは、こちらをご覧くださいね。
www.suntory-kenko.com
だからといって、ご説明した通り、過酸化水素はカラー剤やパーマ液にはなくてはならないもので、簡単に外すことはできません。
<30代までなら過酸化水素は分解できたけれど40代以降はできない!>
ただ本来は、人間が持つ酵素「カタラーゼ」や「グルタチオンペルオキシターゼ」によって過酸化水素は分解されるため、問題ありません。
年齢を重ねると思うように分解されなくなり、毛根に蓄積されるようになるのです。
その結果、メラニン色素を生成するメラノサイトを作り出すのに必要な酵素「チロターゼ」が破壊されてしまうという現象が起こります。
すると、肝心の色素を作り出せなくなってしまうのです。
もうおわかりいただけましたよね。
白髪染めを繰り返し使用していると、
- (白髪染め2剤に含まれる)過酸化水素が毛根に蓄積される。
- 過酸化水素により、メラニン色素が作り出すのに必要な酵素「チロターゼ」が破壊されてしまう。
- 色素を生成できなくなる。
- 白髪が増える。
という構図になるわけです。
ただ、この問題となっている過酸化水素を毛根に蓄積されないようにして、白髪染めを行うことができれば、白髪を増加させることを抑えることができますよね。
そこで次に、白髪染めによる白髪の増加を抑制する方法をご紹介したいと思います。
白髪染めによる白髪の増加を抑える方法とは?
前章で、白髪染め2剤に含まれている薬剤「過酸化水素」が白髪を増加させてしまう原因だとお話ししました。
そこで、過酸化水素の影響を受けないように白髪染めを行う対処法3つのご紹介です!
<対処法1:頭皮に過酸化水素を触れさせないようにする>
一番簡単な方法は、頭皮にこの薬剤を触れされないことですよね。
ただそれには技術が必要です。
具体的な対処法としては、
①セルフで白髪染めは行わない。
白髪染めとなると、髪の根元まで薬剤をつけたくなりますよね。
持ちも違ってきますからね。
しかし、素人がそれをしようとすれば、必ず、頭皮に薬剤がついてしまいます。
ここはプロに任せるべきですね。
②美容院を選ぶ。
美容院といっても、ピンキリです。
あまりにも安かろう悪かろうなところは、美容師さんの当たり外れも大きいですし、何より質の悪いカラー剤を使っている可能性が高いです。
信頼できる美容院か、またはヘアカラーに特化した専門店を選択することをお勧めします。
<対処法2:過酸化水素を極力避ける>
次に、この薬剤自体を避けてみるという方法もあります。
例えば、
①白髪染めの期間を空ける。
美容院で白髪染めを施術したもらっても、人によっては、3週間程度で髪の根元から白髪が目立ってきてしまいます。
だからといって、その都度染めていたら、より一層、過酸化水素を蓄積させてしまいますよね。
また、過度な白髪染めの連続は、髪自体を傷ませ、白髪の増加だけではなく、薄毛を招いてしまったり、アレルギーを突如発症させたりすることさえあるのです。
とはいえ、単に白髪染めの期間を開けるだけでは、根元から目立つ白髪が気になって仕方ないですよね。
そこで、手軽な一時白髪染め(スプレー式やマスカラタイプ)を活用してみてはいかがでしょうか。
太めのヘアバンドもお勧めですよ。
*ただし、一時白髪染めは雨や湿気に弱いので、その点はご承知おきの上、お使いくださいね。
②ヘアマニキュアやヘナ、ヘアカラートリートメントやヘアカラーシャンプーに替える。
これらの白髪染めは、キューティクルを開いて、髪内部に染料を染み込ませるタイプではなく、表面に色をつけるものなので、過酸化水素を含みません。
*ヘアマニキュアは、一部髪内部にまで染料を染み込ませます。
ただヘアカラータイプの白髪染めよりも、持ちは悪くなるので、その点は理解の上、使用しないといけませんね。
<対処法3:頭皮に触れてしまった過酸化水素を落とす>
やはり、白髪染めの効果をより長持ちさせるためには、髪の根元からしっかり薬剤をつけるのが一番なことは確かです。
最後に考える方法は、頭皮についてしまった過酸化水素をきちんと落とすケアについてです。
主に、美容院で白髪染めを施術した後のケアになります。
①炭酸泉を使用する。
炭酸泉は、大まかに説明すると、水と二酸化炭素でできています。
よって白髪染めの後、炭酸泉でケアを行えば、使用した薬剤のアルカリ剤や還元剤、過酸化水素を分解して、取り除いてくれます。
お勧めですよ!
更に、普段のシャンプーでは落としきれていない皮脂汚れをスッキリ洗い流してくれ、また、血行も促してくれます。
一石二鳥ならぬ、三鳥ですね。
②ジェットピーリングを行う。
こちらは、高水圧でマイクロレベルのジェットを噴流するケアです。
それにより、問題の過酸化水素だけではなく、頭皮に残っている皮脂汚れや老廃物、また、コンディショナー(またはリンスやトリートメント、シャンプー)やその他ヘアスタイリング剤に含まれているシリコンやポリマー剤といった頑固な化学物質も落としきってくれます。
以上のように、白髪染めの薬剤による白髪の増加や、頭皮、髪のダメージを抑えるためには、施術前後のケアが非常に重要になります。
その点も加味して、美容院を選ぶようにしたいですね。
まとめ
白髪染めを繰り返し使用するほど白髪が増える件についてお話ししてきました。
いかがでしたか?
これは、噂ではなく真実だとおわかりいただけたかと思います。
ただし、白髪染めのの仕組みを理解し、使用されている薬剤の種類を知ることで、ばく然と恐れるのではなく、何が頭皮や髪にダメージを与え、何が白髪を増やす原因なのか明確になったのではないでしょうか。
これで、正しく恐れることができますね。
ご紹介したように、
①問題である過酸化水素が頭皮に触れないように、白髪染めの施術を熟練したプロに任せる。
②過酸化水素を使用していると白髪染めを避ける。
②施術前後のケアがしっかりしている美容院を選ぶ。
といったように対処法もあります。
是非、白髪染めと上手に付き合いながら、あなた自身で、白髪を増やさない、髪を健やかで美しく保つ方法を選び取ってくださいね。
本日は最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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