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こんにちは。『健美髪日記』へようこそ。
更年期を迎えたあたりから、分け目や生え際からの薄毛が気になるけれど、AGA専門クリニックにかかるには気が進まないなあ……まずは体質改善を目指して、【東洋医学】の力を借りてみたいなとお考えの貴女。
それは、いい試みですね!
実は、一般的に知られている薄毛の原因は西洋医学の考えであって、東洋医学ではまた違う考え方があるのです。
東洋医学の専門医や薬剤師は、貴女が東洋医学的見地からどの薄毛の原因に当てはまるか見極め、漢方薬を処方してくれます。
すると、薄毛と体質改善の両方を見込めるわけです。
そこで今回は、
・西洋医学から見た薄毛の原因
・東洋医学から見た薄毛の原因
・東洋医学から見た薄毛に見合った漢方薬
をそれぞれご紹介したいと思います。
是非、参考になさって、気になる薄毛改善に役立ててみませんか。
西洋医学から見た薄毛の原因
まずは、東洋医学との比較のためにも、【西洋医学】から見た薄毛の原因をご紹介します。
①加齢によるホルモンバランスの乱れ
年齢を重ね更年期を迎えるころには、自然と女性ホルモンが減少していくものです。
その中でも、女性の髪の成長やツヤ、コシを出してくれる「エストロゲン」の減少が強く影響しているといわれています。
②ストレス
更年期の年代は、女性にとって人生で一番忙しい時期といっても過言ではないですよね。
仕事をしている方も多いですし、高齢出産をされたなら、まだ育児の真っ只中にあったり、そうでなくても思春期のお子さんのことや親族の介護のことで悩んだりしている方も多く、とにかくストレスを感じやすい世代です。
すると、神経が収縮して血流が悪くなり、髪の土台となる頭皮にまで栄養が行き渡らなくなることで、薄毛が進行してしまうのですね。
③生活習慣の乱れ
外食が増えて、高脂肪高カロリーな食事ばかりをしていると、頭皮に皮脂がたまりやすくなり、髪が生えにくくなります。
また、睡眠不足や、不規則な就寝時間による睡眠の質の低下も、成長ホルモンが出されなくなってしまうため、せっかく髪が生えるゴールデタイムをみすみす逃してしまうのです。
その他にも原因はありますが、上記が西洋医学から見る、主なる薄毛の原因となります。
【東洋医学から見た薄毛】の原因
前章で、西洋医学から見た薄毛の原因をご紹介しましたが、東洋医学から見たものはまた違います。
というのも、東洋医学では、髪の毛は「血の余り」といわれているからです。
全身を血液が巡り、その余ったものが髪の毛になる考えられているというわけですね。
また、髪の毛は体の一部であり、五臓六腑が管理している「腎の華」なので、髪の状態を正したいなら、体の元から正さなければならないという考えがあります。
そこで具体的に、東洋医学の体質別薄毛の原因を4つご紹介します。
①血虚(けっきょ)
髪の毛の元となる血液が不足している状態ですね。
このタイプの人は、髪の毛にハリやコシがなく、パサつきがちです。
また、髪が細いため、薄毛に見えやすいタイプでもありますね。
同時に、冷え性や乾燥肌、めまい、立ちくらみ、不眠などの症状があり、また、不安感の強い人が多いのも特徴です。
②腎虚(じんきょ)
腎は内臓全般のことを指します。
これらが弱っている虚弱体質の方です。
髪の毛もまた腎と深い関係があります。
成長や生殖をつかさどり、ホルモン代謝や生殖器、自律神経、免疫、造血といったあらゆる体の機能に影響を与えているのです。
それゆえに、腎機能が低下すると、新陳代謝が悪くなり、ホルモンバランスが崩れ、体か老化していくわけです。
薄毛だけではなく白髪も多く、実年齢より老化が進んでいます。
③気虚(ききょ)
「気」とは、生命活動のエネルギーのことをいいます。
様々な要因により、気持ちが落ち込んでいる状態を表します。
気を乱して代謝が悪くなると、精神にも影響を与えてしまいます。
すると、ストレス過多になったり、不眠に陥ったりするです。
当然、髪の成長もとどこおってしまいます。
以上、「気」「血」「水(腎を表す)」の3つが体を正すために必要なこととなるのです。
更に、もう一つ原因として考えられているものがありますよ。
④湿熱(しつねつ)
体内に水をため込み過ぎている状態をいいます。
とどこおった熱や湿気が頭皮環境を悪化させ、皮脂分泌を多くするのです。
このタイプの人は、頭皮がべとついているため、髪がうまく生えなくなります。
同時に、暑がりでのぼせやすく、汗っかきで化膿性のニキビができやすいのも特徴です。
食生活の乱れが直結した症状なので、高脂肪高カロリーの食事を見直したり、軽度の運動を取り入れたりするなど、改善が必要になりますね。
【東洋医学から見た薄毛】のタイプ別に適した「漢方薬」をご紹介
<【東洋医学】の概念>
まずは、知っていただきたいことがあります。
それは、漢方には「未病」という概念があるということです。
要は、東洋医学では身体全体のバランスが整った状態を健康といいます。
西洋医学では病気として扱われず、治療対象にならないような、
・ストレス過多
・冷え性
・血行不良
・ホルモンバランスの崩れ
・自律神経の乱れ
といった女性にありがちな不調も、病気としてとらえられるのです。
漢方という自然の生薬の力を借りて、少しずつ乱れた身体のバランスを整えつつ、気になる症状を取り除いてくれるというわけですね。
<【東洋医学から見た薄毛】のタイプ別に適した「漢方薬」>
次に、東洋医学から見た薄毛のタイプ別に、気になる症状の改善「体質改善」を取り入れつつ、薄毛対策もできる漢方をご紹介したいと思います。
①血虚
血を補う漢方薬でお勧めなのは、以下の4つになります。
・当帰芍薬散
(貧血由来の婦人科系トラブルに効果があり、女性ホルモンを整えてくれ、冷え性にも効果があり)
・婦宝当帰膠
・十全大補湯
(特に虚弱体質の人向け)
・参茸補血丸
(特に胃腸が弱い人向け)
また、当帰(血の巡りをよくしてくれる)や鹿茸(体を温めてくれる)が入っている漢方薬などもお勧めですよ。
②腎虚
効能別に、5つご紹介します。
・六味地黄丸
(のぼせやすい人向け)
・八味地黄丸
(冷え性の人向け)
・補中益気湯
(全体的に腎が弱っている虚弱体質の人向け)
・何首烏末
・紅雪冬花
(髪によい亜鉛が含まれている)
何首烏末を中心に冬虫夏草と紅雪冬花を掛け合わせたり、補腎薬をプラスしたりしてもいいですね。
ちなみに、八味地黄丸と補中益気湯は、新陳代謝を高めて腎の働きをよくしてくれる効果もありますよ。
なお、漢方薬ではありませんが、健康食品として東西オイスターもお勧めです。
③気虚
気の乱れを整えてくれる、以下の2つがお勧めです。
・紫胡加竜骨牡蛎湯
(高ぶった神経をしずめて自律神経を整えてくれる)
・桂枝加竜骨牡蛎湯
④湿熱
体の熱を取り去って解毒作用があるのは、主に以下の2つです。
・瀉火利湿顆粒
・黄連解毒湯
ただ注意点としては、副作用が少ないと考えられがちな漢方薬も、自己判断でよいと思われるものを複数同時に飲み合わせることは危険です。
必ず、漢方医や薬剤師に相談してから服用するようにしてくださいね。
また、少し横道にそれますが、この漢方薬に似た考えに基づくもので、鍼灸・指圧・マッサージなどがあります。
東洋医学でいうツボを刺激して、髪の成長を促す方法ですね。
漢方薬とこれらを組み合わせてみてもいいですね。
まとめ
【西洋医学】と【東洋医学】それぞれから見た薄毛の原因をお話ししてきました。
いかがでしたか。
東洋医学の「髪は血の余り」という考え方は、その独特な表現から驚かれるかもしれません。
その意味を理解すれば、何も特別なことを言っているわけではないことに気づかされるはずです。
要は、きれいな血が体の隅々まで巡ることで人は健康になり、当然、髪も体の一部なので、その血に影響されるということですね。
加齢で衰えつつある体を、食生活や睡眠といった基本的な生活習慣を見直し、適度な運動を採り入れるなどして整えながら、足りない部分を東洋医学で処方される「漢方薬」で補いましょうというわけです。
是非、漢方薬に興味を持たれたなら、専門医や薬局に足を運んでみてはいかがでしょうか。
貴女の気になる薄毛の改善につながるはずです!
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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